人生のマインドセット
吉田松陰・講孟箚記(上)
『講孟箚記(こうもうさっき)』は江戸時代末期、吉田松陰による『孟子』についての講義をまとめた記録。『留魂録』によると、「"箚"は針であって、文章を精読する場合、針を皮膚に刺し鮮血がほとばしるように明確に理解するのでなければならぬ」と松陰自身がそのタイトルについて解説している。ということで、気になっ
LearningとStudy
---(原文)博聞強記(はくぶんきょうき)は聡明(そうめい)の横(おう)なり。精義(せいぎ)入神は聡明の竪(じゅ)なり。(訳)何事でも博(ひろ)く聞いて諸々の事情に精(くわ)しく、記憶の強いということは賢明の横幅である。深く道理を探究して、神妙な奥義(おうぎ)に入るというのは賢明の奥行きである。
一流と二流の差は準備力
12月1日。仕事の支度をしながら日テレの「news every」を見ていた時だった。グランドスラム東京に関するインタビューの中で柔道男子・日本代表の井上康生監督がサラッと言った。【一流と二流の差は準備力にあるので・・・】至言ではないか。孫子の「戦わずして勝つ」という言葉を、この「準備力」とい
M・K君の作文
M・K君(中3)の作文の続き。---◎美意識について(11月25日)私は「美意識」とは取り組んでいる事に対してより良い形で終わらせようとする意識だと思います。「美意識はもの作りに必要な資源である」という筆者の考えに私はとても共感しました。なぜかというと私は何かやることをしている時、終わらせる
ものには道理・筋道がある
母が亡くなって、ちょうど今月17日で一年を迎えた。昨年は本人の生前の意向もあり、葬儀の形は取らずにお別れの会ということで祭壇も作らず、近しい人たちに花を持ち寄ってもらって棺を花で埋め尽くして荼毘(だび=火葬)に付した。当時は私自身もその形がすっきりしていて良いだろうと考えたのだが、今年7月
仕事ができる時期は有限
江戸時代後期の僧侶、良寛和尚の言葉に「災難に逢う時節には災難に逢うがよく候 死ぬる時節には死ぬがよく候 是はこれ災難をのがるゝ妙法にて候」というものがある。その時その時に起きる出来事をありのままに受け入れなさい、下手にジタバタすれば余計に話がややこしくなるぞ、という風に読み取ることもできるし、その
悩んだ末に見えてくるもの
模試の過去問で「悩んだ末に見えてくるもの」という作文テーマがあった。中3のM・K君はこういう文章を書いた。---私はよく物を忘れます。そこで私がなぜ物を忘れるのか、どうすればその欠点を直すことができるかということを悩んでみたところ、前よりも物を忘れることが少なくなりました。私はこの体験を通し
逆のことが起きる
油断をすれば落とし穴がある。石橋を叩いて渡るくらいの心境でちょうどよい。地震が来る、と思っていると来ない。私が小学生の頃、避難訓練というと(東京深川の学校だったので)東海地震を毎回想定していたものだったが、当時ですら担任の先生が「私が生きているうちは東海地震は来ないで欲しい」と校庭の壇上で軽口を
選択を恐れるな
どのような選択肢を選んだとしても、問題はそこから自分が何を学ぶか、だ。「人間万事塞翁が馬」で、一見良いと思えた道でも結果が悪く、一見悪いと思えた道でも後のちよい結果をもたらすかもしれない。だから恐らく人生どこに転んでも、正しいことも無いし間違いなことも無い。どのような道であれ、そこで自分が学び、悟
真の”自己中”になれ
私が中学生の頃、認知症の祖母を自宅で介護していた。大晦日といえば当時まだ元気だった(その後認知症になったが)祖父とおむつをしている祖母のお腹を押して排泄させ、強烈な汚臭の残る部屋で紅白歌合戦を見たのを覚えている。その祖母が、車椅子に座ってテレビを見ながら、よくテレビのスピーカーから笑い声が聞こえる